泥棒とニアミスした話

実害は無かったのだが、荒らされた。

共用廊下に面した部屋の窓を風を通す為に少し開けていたのだが、そこを大きく押し開いて物色された。
窓には横に格子が掛かっている為、その隙間から腕を伸ばし、手に届く範囲のモノを引き寄せて物色したようだ。

間抜けなことに犯人が廊下から物色しているとき自分と母親は家に居た。

居間で自分はテレビを見ていて、母親はうたた寝をしていた。
何かモノが落ちる音やカーテンを引く音を耳にしている。
母を起こして「何か変な音がしない？」などとは言ったのだが、「風で何か落ちたんじゃない」とか「また下の○○サンちで暴れてるんじゃない」と寝ぼけまなこで返され、あまり気にしなかった。

少し後に部屋を覗くと明らかにモノが自然現象ではあり得ない状態で散らばっていた。
窓が全開になっていて、窓際に置いてあった自分のCDやマンガが下に落ちたり格子に引っかかっている。
廊下に出ると網戸が外され、文庫本やCDが散らかっていた。

モノを回収してみると、金目のモノが目当てだったのか特に盗まれたものは無いようだ。

隣は空き家だが、もひとつ隣の家も窓から物色された形跡があった。

ウチの棟では、どの家も風通しのために少なからず窓を開けていた部屋だった。
人の居なさそうな家を狙って物色していった様だ。

物色中2人も大人が居たのに、物音を気にもとめなかった。思い出すと悔しくて仕方ない。
しかも昼間の2〜3時、白昼堂々の犯行だ。


まったく腹が立つ、犯人を殴りつけたい。



細かい戸締まりも気を付けませう。